こんにちは!薬膳料理研究家の佐藤庸子です。
巷には様々な健康法やダイエット情報が流れています。
「いろいろな健康法やダイエットをためしてみたけれど、なんだか今一つ結果がでない」
「リバウンドしてしまった」
今日はそんな方に試していただきたい「薬膳ファスティング」をご紹介します。
目次
Toggleファスティングとは
ここ数年でグッと露出度が増えてきた「ファスティング」
宗教的な儀式や修行としての「断食」を始め、デトックスや断食療法など健康分野、医療分野で世界的に長い歴史があります。
ここ数年は、「飽食時代」の極まりもあり、健康意識の高いアスリートやタレントなどの層で習慣的にファスティング=「メスを使わない手術」を取り入れる人が増えています。
そのファスティングは安全ですか?
そんな流れを受けて一般人の間でもファスティングへの関心が高まっています。
でも、単純に食を抜くだけのファスティングをしたり、ファスティング前後に何を食べるか?を吟味しない場合、リバウンドで体調が余計に悪くなる方もいることをご存知ですか?
ファスティングの効果をきちんと得るためには、厳密なやり方があり自己流で取り組むことはオススメしにくい側面があるのです。
また、薬膳的視点からも大事なポイントがあります。
それは体質です。
体質チェックをすると「ファスティングには向かない体質」の方が一定数いらっしゃいます。
「ファスティングしたら、余計に具合が悪くなった」という方は、ファスティング向きの体質ではなかった可能性も。
そこでオススメしたいのが、ファスティングと薬膳のいいとこ取りができる「薬膳ファスティング」です。
実は私、ファスティング指導者資格を所持しており、ファスティング指導やセミナー開催の実績があります。
双方の専門的視点から、やり方をご紹介します。
薬膳ファスティングのやり方
一般的なファスティングは、準備食から回復食まで2週間程度のスケジュールで行いますが、今回オススメする薬膳ファスティングは週末だけのプチ断食です。
薬膳ファスティングのポイントは、1日2食にすることだけ!
1日3食をしっかり食べていると「空腹」を感じる時間がなくなっていませんか?
人間の体は「空腹」を感じて初めて脂肪を燃やし始めます。
また「空腹」を感じることで細胞の自浄作用が発動し、自己治癒能力の向上が望めるのです。
「毎日は難しい!」という方も週末だけ1日2食を試して見ませんか?
たったそれだけでも、働きづめの消化器官を休ませることができます。
2食で食べるものは、軽く1杯のご飯(炭水化物)、汁物、体質にあった薬膳料理です。
食材は、なるべく化学物質を除去し、動物性タンパク質は食べ過ぎないこと、腹八分目にすることが大切です。
どの食事を抜くかは特に決まりはありませんが、ポイントは食間が16時間以上になることです。
薬膳的には朝食を大切にしたいので、朝ごはんは食べていただくと良いですね。
例えば
昼食を14時に食べ終わり、翌日7時に朝食の場合、16時間の断食になります。
断食中はしっかり水分をとることが大切ですがカフェインの入った飲料は避けましょう。
お水やルイボスティーはおすすめです。
ファスティングの一番のポイントは、「胃腸をいたわること」です。
薬膳ファスティングは、1食分を断食することで消化機能を休めることができます。
さらに薬膳茶を併用すればミネラルを始めとした栄養を補給することができ断食による自己治癒力向上を助けることもできます。
ファスティングで結果を出すポイントは▼
- 胃腸を休めることと
- 必要な栄養素をしっかりとる
この二つです。
薬膳ファスティングであれば、どちらのポイントも満たすことができますし、体質的にファスティングに向かない方でも、ファスティングのメリットを受けることができます。
本格的なファスティングには不安を感じる方にも、トライしやすいのではないでしょうか。
まとめ
薬膳は、中国3000年の歴史の中で培われてきた統計によって成り立つ食養生です。
ファスティングも、人類の長い歴史の中で経験的に伝えられてきた食養生です。
長い歴史があるということは、それだけたくさんのエビデンスがあり、たくさんの経験則が積み上げられているということです。
現代のように、誰もが医療を受けられたわけではない時代多くの人は、食によって健康を維持するしかありませんでした。
そんな時代に、人々が頼ってきたのが、薬膳でありファスティングなのです。
メディアでは、目新しい健康法やダイエット方が次々とクローズアップされてきて流行り廃りがありますが過去もてはやされた健康法が間違いだったと科学的に解明されることもあるのです。
新しいものがどんどん出てくる現代だからこそ、温故知新。
自分の健康を自分で守り、よりよい健康を自分で育てるための第一歩を薬膳ファスティングではじめてみませんか?
投稿者プロフィール
- 佐藤 庸子
- 長女の白血病をきっかけに独学で勉強を始め、食の大切さを痛感。その後「食材の持つ栄養価を活かした時短料理」をテーマにした料理教室を開始。料理歴23年。今までに担当した生徒の数は540人以上、制作したレシピの数は900を超える。現在、時短薬膳のレシピ開発を行っている。
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