パーソナル薬膳ダイエット茶プログラム

ケトジェニックダイエットにおすすめの3つの薬膳食材

ここ数年でよく耳にするようになってきた「ケトジェニックダイエット」はご存じでしょうか。

ケトジェニックダイエットは簡単に言うと、「糖質をエネルギー源としていた身体から、脂質をエネルギー源とする身体にシフトする」ことです。

現代の食事・生活環境では、エネルギー源は糖質である方がほとんどだと思います。

しかし、糖質を燃やしてエネルギーにすると、身体にとって様々なデメリットがあることが分かってきました。

糖質の摂りすぎは、太るだけでなく、糖質をエネルギーに変える際に、体によくない物質がたくさんできて、ガンや認知症など様々な病気の原因にもなります。

そこで、注目されたのが「脂質」をエネルギーにする方法です。

具体的には糖質を控え、質の良い脂質を摂取していく必要があるのですが、今回は、ケトジェニックには欠かせない、脂質が豊富な食材で薬膳的にもオススメな食材をご紹介します。


ケトジェニックに最適!脂質が豊富な3つの薬膳食材

ココナッツオイル(MCTオイル)

ケトジェニックには欠かせないオイルの代表です。

MCTオイルはココナッツから抽出されたオイルで、即効性のエネルギーとなる中鎖脂肪酸が多いオイルです。このオイルは脂肪としても蓄積されにくい特徴があります。

「ココナッツは南国の植物だし、身体を冷やすのでは?」という質問を頂いたことがありますが、薬膳的には、答えはNOです。

ココナッツオイルは薬膳学の食性では「平性」です。

「平性」の食材は体を温めたり冷ましたりする作用はなく、偏りが非常に少ないため、どの体質の方にでもあう食材です。「温熱性」や「寒涼性」の食性と違って、仮に長期間、たくさん摂っても問題が起こりにくい特徴があります。

他にも「益気:気を補う」「補腎:生命の元である腎を補う」「通便:便秘改善」があります。

アボガド

スーパーフードのアボガドは、約20の必要不可欠なビタミン、ミネラル、カリウム、葉酸、ビタミン B 群だけでなく、ビタミン E や Kなど栄養素が豊富に含まれています。そしてアボガドの8割を占める不飽和脂肪酸という良い脂肪分が身体への吸収を助けてくれます。食物繊維も豊富です。

薬膳的には「補気:気を補う」「通便:便秘改善」効果がある食材です。

ココナッツオイルも「益気」で気を補いますが、ダイエットで気力が続かず挫折・・・ということにならないように「気を補う」ことはとても大事ですね。

ナッツ類

ダイエットでお菓子(間食)が食べたくなった時によくオススメしていますが、ナッツも不飽和脂肪酸が多い食材です。

オイルの状態になっている商品だと、「オイルが酸化(劣化)してしまっていないか」「化学物質を添加していないか」など気になるところです。オイルの質を気にして、よいオイルを探し求めるより、ナッツの状態で摂る方が早いですね。

薬膳的には、アーモンドには「通便」、くるみは「補腎」、落花生は「利水:体の余分な水分を排泄させる」などナッツにより様々な役割がありますので、素焼きのミックスナッツなどがオススメです。

まとめ

今回は、薬膳的にもオススメの脂質食材のご紹介をしました。

「ケトジェニックはハードルが高いな」と思っている方、ケトジェニックダイエットまではしなくても、ダイエットをする時によい脂質を摂る事はとても大事です。

言い換えると質の悪い脂質を摂っているとキレイには瘦せませんし、脂質を摂らないとさらにキレイとは程遠い結果に陥ってしまうことになります。

なぜなら、人間を作っている細胞は脂質とタンパク質でできているから。

細胞を包んでいる膜の60%は脂質でできています。お肌の張り、艶も良い脂質を摂ってこそ、新しい細胞に造り替えられるときに脂質が足りないとどんな細胞が出来上がるが想像してみてください。

パサパサの細胞・・・ちょっと怖いですね。

ダイエットをして元気でキレイになるためにも、良い脂質を摂りましょう!

投稿者プロフィール

土井 理恵
土井 理恵一般社団法人オーガニック健康推進機構 理事/パーソナル薬膳コーチ
看護師。心臓血管外科、集中治療室など20に及ぶ診療科を経験し新人教育や看護研究にも従事。看護の現場で、病気の背景にある現代の環境や生活習慣を問題視し解決するべく「健康習慣のオーダーメイド」を合言葉にパーソナル薬膳コーチ、オーガニックプロデューサーとして活動中。